
ドレスデン三連祭壇画

ヤン・ファン・エイク初期の作品と考えられていたが、1958年の修復の際に額縁の銘文が発見され、1437年に制作されたことがわかった。
中央に玉座の聖母子、左翼に寄進者と守護聖人大天使ミカエル、右翼に聖女カタリナ。3枚のパネルにわたって教会内部が描かれている。中央パネルの円柱は線遠近法によっているように見えるが、広がりとしての空間を表現しているだけで、背後の絨毯で奥行きが遮断され、側廊奥の窓からの光が手前に向かっている。
両翼裏面「受胎告知」 1430年代
中央に玉座の聖母子、左翼に寄進者と守護聖人大天使ミカエル、右翼に聖女カタリナ。3枚のパネルにわたって教会内部が描かれている。中央パネルの円柱は線遠近法によっているように見えるが、広がりとしての空間を表現しているだけで、背後の絨毯で奥行きが遮断され、側廊奥の窓からの光が手前に向かっている。
両翼裏面「受胎告知」 1430年代
教会内部の複雑な構造に光が反射し、画面に複雑な陰影を与えている。聖母子を奥まった位置に描くことで、建築空間の広がりを表し、側廊を額縁で隠すことで過度な奥行き感を抑えている。
ヤン・ファン・エイク
Jan van Eyck
ドレスデン三連祭壇画
1437年 板 油彩 27×21.5cm(中央パネル)27×8cm(両翼)
ドイツ ドレスデン 国立絵画館
世界美術大全集14 北方ルネサンス
Jan van Eyck
ドレスデン三連祭壇画
1437年 板 油彩 27×21.5cm(中央パネル)27×8cm(両翼)
ドイツ ドレスデン 国立絵画館
世界美術大全集14 北方ルネサンス