大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

ヤン・ド・レーウの肖像

額縁の記銘から、1436年にヤンが描いたブリュージュの金銀細工師ヤン・ド・レーウの肖像だとわかる。右手に仕事に関わる、赤いルビーの指輪を持っている。
1428年ヤンはフィリップ善良公の命でポルトガルへ赴き、公の再婚の候補者、王女イサベルの肖像を描いて「生きているがごとく」と賞讃されている。ヤンの肖像画は四分の三正面といわれる顔の向きと暗い背景を特徴としている。ヤン以前は四分の三正面の肖像画は一般的ではなかったらしい。肖像画には故人を追悼するという機能があって、正面か真横から描かれることが多かったとされる。暗い背景は初期フランドル絵画では使われなくなり、風景が描かれることもあった。
1430年代
ヤン・ファン・エイク Jan van Eyck
ヤン・ド・レーウの肖像
1436年 板 油彩 24.5×19cm
ウィーン 美術史美術館
世界美術大全集14 北方ルネサンス