ルネサンスと大航海時代の16世紀とは対照的に、17世紀のヨーロッパは異常気象に襲われていた。各地で不作や飢饉が続き、局地的な暴動・一揆や大規模な反乱・戦争が頻発していた。
17世紀初め、「新興国」だったイギリスも経済・政治・宗教などの面で危機に遭遇した。スペインのネーデルラント攻撃によるヨーロッパ規模の経済不況、30年戦争に起因する国際的な緊張状態、絶対王政の政治・宗教弾圧と王政復古期の絶対王政への傾斜やカトリック化政策。

イギリスは、ピューリタン革命（1640〜60年）と名誉革命（1688〜89年）、二つの革命を経て、ヨーロッパの主権国家となり、18世紀にはヨーロッパや新大陸の覇権をフランスと争うまでに成長した。

用語集　ヨーロッパ史年表
世界各国史11　イギリス史