
スペインの無敵艦隊に勝利
フランシス・ドレイクなどイングランドの私掠船(私拿捕船)は、ネーデルラントでの開戦前から、新大陸からのスペインの銀船団を襲撃していた。ドレイクは最悪の関係になっていたスペインの無敵艦隊来襲が懸念されると、1587年にスペインの拠点カディス港を奇襲するなど、スペインの艦隊準備を遅らせようとしていた。
1588年7月、両国の艦隊は英仏海峡で激突、イングランド艦隊は装備では劣っていたが、巧みな戦略で勝利した。敗れたスペイン艦隊は、迂回したスコットランド沖で嵐に遭い、半数ほどの船だけが帰国した。
イギリスには国家の許可を得て、敵国の船を襲撃・略奪・拿捕する海賊行為をおこなう民間の私掠船(私拿捕船)があった。
1588年7月、両国の艦隊は英仏海峡で激突、イングランド艦隊は装備では劣っていたが、巧みな戦略で勝利した。敗れたスペイン艦隊は、迂回したスコットランド沖で嵐に遭い、半数ほどの船だけが帰国した。
イギリスには国家の許可を得て、敵国の船を襲撃・略奪・拿捕する海賊行為をおこなう民間の私掠船(私拿捕船)があった。
イングランドは勝利したが、制海権は握れなかった。スペインは再度のイングランド攻略を計画し、西インドなどでの両国艦隊の衝突は続いた。イングランドは多額の出費継続を強いられ、財政のさらなる悪化を招くことになった。
「常備軍」を持っていなかったイングランドの防衛を担ったのは「民兵(ミリシア)」だった。国防体制整備のために強化され、州の民兵隊の責任者「統監」の権限が強くなり、州長官に代わって、地方行政の中心的位置を占めるようになった。
1580年代
世界各国史11 イギリス史・詳説 世界史図録 山川出版社
「常備軍」を持っていなかったイングランドの防衛を担ったのは「民兵(ミリシア)」だった。国防体制整備のために強化され、州の民兵隊の責任者「統監」の権限が強くなり、州長官に代わって、地方行政の中心的位置を占めるようになった。
1580年代
世界各国史11 イギリス史・詳説 世界史図録 山川出版社