大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

新女王フアナ 共同統治王フェリーペ1世

カトリック両王は対外関係に利するために、4人の娘をヨーロッパ諸国の宮廷に嫁がせた。しかし一人息子フアンが死去し、ポルトガルに嫁いだ長女イサベルも死去したため、カスティーリャとアラゴンの王位継承権は、神聖ローマ皇帝の息子フィリップと結婚した次女フアナにまわることになった。フアナには精神疾患があり、1504年、イサベルは死去に際しカスティーリャ女王になるフアナの摂政に夫フェルナンドを指名した。1505年フェルナンドはトロのコルテスで諸都市の支持を取り付け、貴族に有利な政策をおこなったが、有力貴族の「強権的王政」への反発は強かった。
1506年4月、新女王フアナをつれてフランドルから来たフィリップが共同統治王フェリーペ1世となった。しかし9月に急死し、フェルナンドが再び摂政になった。