大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

ヴァルナの戦い ヴワディスワフ3世 戦死

オスマン帝国はムラト2世(1421〜44、1446〜51)になって勢力を挽回し始めた。1420〜30年代にヴァラキア、セルビア、ボズナを従属させ、エピロスにも勢力を延ばしていた。
1443年フニャディ・ヤーノシュのハンガリー軍がニシュとソフィアを奪い(地図の緑の線)、バルカンのキリスト教徒が蜂起した。オスマン帝国は小アジアでカラマン君侯国と対立していたこともあって、和平を提案してきた。キリスト教国はフニャディの勝利で、さらに大規模な十字軍を組織しようとしていた。ヴワディスワフ3世は、和平を締結し、直ちにそれを破棄して十字軍遠征に出るという、苦肉の策をとった。1444年、ハンガリー王とポーランド王を兼ねたヴワディスワフ3世が、コンスタンティノープルへの脅威とセルビア回復のため、4万人の十字軍を率いて、オスマン軍とヴァルナで戦った。スルタンの怒りをかった十字軍は殲滅され、国王も敗死した。東方への最後の攻撃的十字軍になった。1448年コソヴォでもオスマン軍に敗れた。
アルバニアではスカンデルベグがオスマンに抵抗していたが、彼の死後1468年に支配下に組み込まれた。1453年、メフメト2世がコンスタンティノープルを陥落させ、1456年にベオグラードへ進んだがフニャディに阻止された。フニャディは陣中で流行していた黒死病(ペスト)に罹り死去した。オスマン朝はスレイマンの時代にベオグラード要塞を陥落させてセルビアを併合し、1526年、モハーチの戦いの結果ハンガリーを支配下に置いた。

1440年代
世界各国史13 ドイツ史、18 バルカン史、
19 ドナウ・ヨーロッパ史
ヨーロッパ歴史地図 原書房