大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

トロワ条約

イングランド王ヘンリ5世は、フランス王シャルル6世の娘カトリーヌを妻に迎えて、ノルマンディ、ブルターニュ、フランドルの宗主権とギュイエンヌの領土を、当時主導権を握っていたアルマニャック派に要求した。当然交渉は決裂し、1415年夏、ヘンリは東ノルマンディに上陸した。アザンクールの戦いで勝利したが、決定的なものではなく3週間後にカレーから帰国した。
フランスではこの敗戦によって、アルマニャック派は力を失ってパリを離れ、ブルゴーニュ派が権力を握った。ジャン無畏公はイングランド王への接近を図ったが、1418年ヘンリが再度軍を率いてノルマンディを制圧し、パリに迫るとジャンは王太子側に近づく気配を見せた。
1419年9月、ジャンは自らが暗殺を指示したオルレアン公ルイの家臣によって復讐された。ジャンの息子フィリップ善良公は、暗殺に王太子シャルルの了解があったことを察知して、1420年のトロワ条約に、王太子シャルルからフランスの王位継承権を奪い、ヘンリ5世に継承権を認める一項を入れて復讐した。

1420年代
世界各国史12 フランス史
詳説 世界史図録 山川出版社