大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

カスティーリャ グラナダのアンテケーラを攻略

14世紀後半から15世紀にかけて、カスティーリャとアラゴンの危機、巧みな外交、貴族間の抗争の回避などで存続できていたグラナダ王国。アル・アンダルス各地からのイスラム教徒の流入、ジェノヴァ商人を介した国際貿易なども存続に寄与していた。
しかし1410年、カスティーリャ王フアン2世の摂政が、グラナダ王国の戦略上の拠点アンテケーラを攻略したことで両国間は緊張した。グラナダは有効な外交戦略を持たず、貴族間抗争も激化、王位継承争い、ポルトガルの進出による北アフリカ貿易の低迷もあって政治的混乱が深まっていた。
1460年代に即位したアブール・ハサン・アリーは軍事力を強化し、カスティーリャに侵攻した。カスティーリャとアラゴンのカトリック両王は1480年代からグラナダ再征服に全力を傾け、マラガ、ロンダなどを攻略した。グラナダの混乱は続き、ムハンマド12世(ボアブディル)はカトリック両王に捕らえられてしまった。グラナダの国際貿易を支えていたジェノヴァ商人が撤退し始め、ムハンマド12世がカトリック両王への臣従を条件に釈放されたことからグラナダの内乱はさらに激しくなった。
アンテケーラはマラガの北。 1410年代