
エンリケ3世即位
エンリケ3世(1390〜1406)の治世当初は摂政府がおかれた。コルテスに招集された都市代表の人数は14世紀末が最も多く、王権の安定や国王顧問会議への有力貴族参画とともに減少した。コルテスも、エンリケ2世からエンリケ3世治世初期までの間にもっとも多く開催された。
親政を始めたエンリケ3世は、国王顧問会議に下級貴族を積極的に登用、有力貴族を排除して王権強化を図った。またコレヒドール(国王代官)を都市に派遣し、その統制を強めた。コレヒドールは下級貴族や文官のなかから王権が任命した最上級都市役人で、市参事会を司宰しコルテスへの代表選出にも影響を与えた。
親政を始めたエンリケ3世は、国王顧問会議に下級貴族を積極的に登用、有力貴族を排除して王権強化を図った。またコレヒドール(国王代官)を都市に派遣し、その統制を強めた。コレヒドールは下級貴族や文官のなかから王権が任命した最上級都市役人で、市参事会を司宰しコルテスへの代表選出にも影響を与えた。
アラゴン連合王国との和平もあって、アンダルシーア商人やバスク商人の地中海進出を支援した。また国王側近クラビーホをチムール帝国へ派遣。ノルマンディー貴族ベタンクールのカナリア諸島征服への援助はカナリア諸島領有の遠因となった。
1406年フアン2世が2歳で即位、摂政府がおかれエンリケ3世の弟フェルナンド・デ・アンテケーラが摂政のひとりになった。
1390年代
世界各国史16 スペイン・ポルトガル史
1406年フアン2世が2歳で即位、摂政府がおかれエンリケ3世の弟フェルナンド・デ・アンテケーラが摂政のひとりになった。
1390年代
世界各国史16 スペイン・ポルトガル史