
ハンガリー王ルドヴィク ポーランド王位を継ぐ
1370年のカジミエシ大王の死去でピアスト家は断絶した。あとを継いだのは大王の姉エルジビェータの子、アンジュー家のハンガリー王ルドヴィク(ポーランド王在位1370〜82)だった。彼は戴冠後、母を総督に任じてハンガリーに戻った。そのため、ポーランド国内の治安が悪化し、大王が獲得していた多くの領土を失った。
ルドヴィクのポーランドへの関心は、娘の王位継承権を認めさせることだった。1372年、上シロンスクのオポルチク公にルーシの管理権を託し、77年にはオポルチク公にドブジンを与えて、ルーシの経営はハンガリー人に委ねた。これはポーランドがルーシで利益を得るには、ハンガリーとの王朝合同の継続が必要なことを示すためだった。その一方、さまざまな懐柔策もとられた。1374年には騎士・貴族身分全体を対象とする特権が発給された。
1370年代
世界各国史20 ポーランド・ウクライナ・バルト史
ルドヴィクのポーランドへの関心は、娘の王位継承権を認めさせることだった。1372年、上シロンスクのオポルチク公にルーシの管理権を託し、77年にはオポルチク公にドブジンを与えて、ルーシの経営はハンガリー人に委ねた。これはポーランドがルーシで利益を得るには、ハンガリーとの王朝合同の継続が必要なことを示すためだった。その一方、さまざまな懐柔策もとられた。1374年には騎士・貴族身分全体を対象とする特権が発給された。
1370年代
世界各国史20 ポーランド・ウクライナ・バルト史
