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スイス八邦同盟

スイスで同盟が広がりを見せると、ハプスブルク家は軍事行動を起こした。しかしスイスの攻勢にあい、グラールス、ツークを占領されてしまう。グラールスはハプスブルク家から解放された保護国的な立場で1352年チューリヒと原初三邦の4地域と同盟を結んだ。ツークは通商路上にあり、戦略上の拠点でもあったので、ルツェルンを含む5地域と対等の同盟を結んだ。
1353年帝国都市ベルンが原初三邦と同盟を結んだ。都市国家を形成し、軍事的にも強力だったベルンは広大な農村領域を支配していた。原初三邦と隣接した地域では、原初三邦が「自由と自治」を享受しているのに対して、ベルンの厳しい支配下に置かれていることに強い不満が広まっていた。都市ベルンは農村領域が原初三邦の支援を受けて自立するのを防ぐために原初三邦と同盟を結んだ。ハプスブルク家の脅威も少ない地域だったので原初三邦だけを同盟の相手とした。
1353年から15世紀末までをスイス八邦同盟時代と呼ぶ。次々に同盟が結ばれていくが、古い同盟はそのまま存続し、原初三邦を中心に6つの異なる同盟が8つの地域をゆるく結合していた。
1291年 原初三邦同盟
1332年 都市ルツェルン 原初三邦と同盟
1351年 チューリヒ 原初三邦・ルツェルンと同盟
1352年 グラールス 原初三邦・チューリヒと同盟
1352年 ツーク 原初三邦・チューリヒ・ルツェルンと同盟
1353年 ベルン 原初三邦と同盟