大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

アルギルダスとケーストゥティスによる二頭体制

ゲディミナスを継いで、兄アルギルダス(リトアニア大公)とケーストゥティス(トロキ公)による二頭体制が始まった。アルギルダスがルーシとキプチャク・ハン国との関係を担当し、ケーストゥティスが騎士団と西方諸国を担当したとされる。
アルギルダスのもとでは全ルーシの統合が目的とされ、キエフ、ヴォインとポドレの大半をおさえ、領土はドニエプル川を越えて広がった。一方騎士団との戦いでは劣勢が続いた。
1377年にアルギルダスが死去し、長男ヨガイラ(ヤギェウォ)が継いだ。1381年になって事態は急変した。ヨガイラがヴィルノ(ヴィルニュス)から追放されたが再度奪回し、クレヴォに幽閉されていたケーストゥティスは不詳の死をとげた。1380年にモスクワ大公国がキプチャク・ハン国の軍を破ったことや騎士団に対する政策などがからむ権力闘争があったらしい。
ヨガイラは東西どちらと同盟するか決めていなかった。1382年に騎士団と協定を結び、ジムジの割譲と4年以内の洗礼を約束した。その後モスクワと交渉していたが、騎士団が待ちきれず攻撃を再開したため、騎士団のもとに逃れていたケーストゥティスの長男ヴィトルドに領地を与える約束をして、寝返らせて窮地をしのいだ。一方モスクワとの交渉は難航し、まとまらなかった。このような状況の時に、ポーランドでヤドヴィガが即位した。
1340年代
世界各国史20 ポーランド・ウクライナ・バルト史