
ヴァルデマー4世「再興王」 即位
デンマークではクリストファ2世のあと8年間空位が続いていた。1340年にヴァルデマー4世が即位したときには、デンマーク王国のほとんどが質入れされていた。ヴァルデマーが王妃の婚資として受けた北ユランのオルボー城管区だけが、その税収が国庫に納入される唯一の領土だった。
1343年からヴァルデマーによるデンマーク王国の再組織が始まった。
1340年代
世界各国史21 北欧史
1343年からヴァルデマーによるデンマーク王国の再組織が始まった。
1340年代
世界各国史21 北欧史
わずかな領土に重税をかけ、海外領のエストニアをドイツ騎士団に売却して、質入れされていた国土を買い戻していった。王領地の経営に務め、軍備を整えて、弱点をかかえる諸侯を攻撃し、スコーネ人などの反乱を促すなどして、少しずつ国土を回復していった。
1350年には長女インゲボーをメクレンブルク公の息子ハインリヒと結婚させ、1359年には次女マルグレーテをマグヌス・エーリクソンの息子、ノルウェー王ホーコン6世と婚約させた。さらにペストなどによって無主となった多くの貴族領が、無償で国庫に没収された。
1350年には長女インゲボーをメクレンブルク公の息子ハインリヒと結婚させ、1359年には次女マルグレーテをマグヌス・エーリクソンの息子、ノルウェー王ホーコン6世と婚約させた。さらにペストなどによって無主となった多くの貴族領が、無償で国庫に没収された。