
ニダロス大司教座 ルンド北欧管区から分離独立
ノルウェーでは複数の王が並立していた。1130年以降、統一王権をめざす内乱が始まって、12世紀末にスヴェッレ王が北部・西部で王位を確立したが、非嫡出子の王位継承に反対する教会は東部を支配して対抗していた。スヴェッレの孫ホーコン4世ホーコンソン(在位1217〜63)の治世の間に王国が統一された。教会とも協調し、正嫡・長子・単独原則に基づく世襲王制が確立した。13世紀後半、マグヌス6世ホーコンソン(法改正王)時代に、自動的な順位による王位継承法が完成した。
スヴェッレ朝は強力で、古くからの自立的地域を分割した行政区分に、勤務貴族を代官としておき、旧地域の立法・司法権を制限した。1270年代には地域的な法(州法)に代えて、全国に妥当する法典が作成された。地域集会ごとの「人民の同意」慣行は残ったが、世襲王権がほかの北欧諸国に先駆けて成立した。
スヴェッレ朝は強力で、古くからの自立的地域を分割した行政区分に、勤務貴族を代官としておき、旧地域の立法・司法権を制限した。1270年代には地域的な法(州法)に代えて、全国に妥当する法典が作成された。地域集会ごとの「人民の同意」慣行は残ったが、世襲王権がほかの北欧諸国に先駆けて成立した。
1252/53年にルンドの北欧管区からニダロス(トロンへイム)大司教座が分離独立した。ノルウェーだけでなく、アイスランド、グリーンランド、ブリテン諸島北部島嶼部など、かつてノルウェー系ヴァイキングが植民した島々を管区とし、マグヌス6世時代にはこれらの地域の多くがノルウェーの属領になった。
ホーコン5世(1299〜1319)には男子がいなかった。娘インゲボルグをスウェーデンの公エーリックに嫁し、その息子が1319年に3歳でホーコン5世を継いだ。マグヌス・エーリクソン(1319〜74)。マグヌスは同年にスウェーデン王にもむかえられた。
ノルウェー スヴェッレ朝系図
1330年代以前
世界各国史21 北欧史
ホーコン5世(1299〜1319)には男子がいなかった。娘インゲボルグをスウェーデンの公エーリックに嫁し、その息子が1319年に3歳でホーコン5世を継いだ。マグヌス・エーリクソン(1319〜74)。マグヌスは同年にスウェーデン王にもむかえられた。
ノルウェー スヴェッレ朝系図
1330年代以前
世界各国史21 北欧史
