イシドルスによる地図
聖イシドルスは7世紀のセビーリャ大司教で1598年になって聖人に列せられた。彼の世界を網羅した大作「起源(Erymologae)」は長い間有力な参考文献とされ、その原稿にTO図と呼ばれる概略地図が付されていた。
TO図は紀元前1世紀のローマ人が考えたとされ、キリスト教の概念に沿って発達した。東が上で、Oは世界の周りの大海原、Tの横軸はアジアとヨーロッパを分けるドン川とナイル川、縦軸は地中海とされる。アジア、アフリカ、ヨーロッパはそれぞれノアの3人の息子たちセム、ハム、ヤペテのあいだで配分された。
左図上は9世紀のイシドルスの写本に載っているTO図。三大陸それぞれの基本情報が記されている。
下は1472年にアウクスブルクで印刷されたイシドルスのテキストに付けられたもので、最初に印刷された地図。長兄セムがアジア、ヤペテがヨーロッパ、ハムがアフリカとなっている。
ジャン・マンセル「世界地図」
大航海時代 古地図 大航海時代 年表・項目
シルクロードとその彼方への地図
東方探検2000年の記録
ケネス・ネベンザール著 ファイドン より
TO図は紀元前1世紀のローマ人が考えたとされ、キリスト教の概念に沿って発達した。東が上で、Oは世界の周りの大海原、Tの横軸はアジアとヨーロッパを分けるドン川とナイル川、縦軸は地中海とされる。アジア、アフリカ、ヨーロッパはそれぞれノアの3人の息子たちセム、ハム、ヤペテのあいだで配分された。
左図上は9世紀のイシドルスの写本に載っているTO図。三大陸それぞれの基本情報が記されている。
下は1472年にアウクスブルクで印刷されたイシドルスのテキストに付けられたもので、最初に印刷された地図。長兄セムがアジア、ヤペテがヨーロッパ、ハムがアフリカとなっている。
ジャン・マンセル「世界地図」
大航海時代 古地図 大航海時代 年表・項目
東方探検2000年の記録
ケネス・ネベンザール著 ファイドン より