大航海時代とルネサンス2018
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瀕死の奴隷

「教皇ユリウス2世墓廟」の第2案(1513年)の下壇装飾のために作られた像。1542年の最終案ではこの「瀕死の奴隷」と「反抗する奴隷」は外されたため、1546年この2点はロベルト・ストロッツィに贈呈された。後にストロッツィがリヨンに追放されたとき、この2点も持っていったため、以後フランス内で所蔵されている。1793年にフランス政府が取得し、ルーヴル美術館に収められた。
ヴァザーリはユリウス2世とローマの教会支配下の地方を表したものとし、別に自由学芸を擬人化したものとする説もある。解説では「多血質」「若さ」「春」の象徴だとしている。
「教皇ユリウス2世墓廟」案の複雑な変遷については後日まとめたいと思う。
1510年代
ミケランジェロ Michelangelo
瀕死の奴隷
1513年頃 大理石 高さ229cm
パリ ルーヴル美術館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2