フェッラーラ公の居城の「雪花石膏（アラバストロ）の間」を飾っていた作品で「ヴェネツィア人ジョヴァンニ・ベリーニ作　1514年」の署名年記がある。公の姉マントヴァ侯妃イザベッラ・デステのために企画、制作された作品らしい。
1956年にレントゲン写真による調査が行われ、2度加筆修正が行われたことがわかった。ティツィアーノが同室の装飾「バッカナーレ」を制作した際に、自らの作品と調和させるために背景を大幅に描き変えたらしい。
1510年代

テーマはオヴィディウスの「行事暦」とされる。神々の一団が一頭のロバを犠牲に供しようとしたとき、プリアポス（生殖神・豊穣神）が眠っているニンフのロティスを手込めにしようと衣の裾をめくったとき、ロバが嘶いて失敗した場面。

ジョヴァンニ・ベリーニ　Giovanni Bellini
神々の饗宴
1514年　カンヴァス　油彩　170×188cm
ワシントン　ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集13　イタリア・ルネサンス3