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聖ベルナルドゥスの幻視

フラ・バルトロメオ(バッチョ・デッラ・ポルタ 1472〜1517)はコジモ・ロッセッリの弟子で、フィレンツェの画家たちの影響を受けていた。
サヴォナローラと出会い、1499年にドメニコ修道会に入会した。「最後の審判(1499年)」を描いた後、創作活動を中断して信仰の道を進んだ。1504年にサン・マルコ修道院の工房長になって創作を再開、最初の大作がこの「聖ベルナルドゥスの幻視」。
横向きの聖母は幼児キリストを前に出していて、キリストとのかかわりで聖母を聖人化するドメニコ会の教義を表しているとされる。(フランチェスコ派は聖母自身を信仰する)
スフマート(ぼかし)を使い、時にはカンジャンテ(玉虫色)を用いた色彩は1400年代の絵画との違いを見せている。
白衣の聖ベルナルドゥス(1090〜1153)はブルゴーニュ地方出身でシトー会の修道士。 1500年代
フラ・バルトロメオ Fra Bartolomeo
聖ベルナルドゥスの幻視
1504〜07年頃 板 テンペラ 213.4×219cm
フィレンツェ ウフィツィ美術館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2