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マリアの結婚

チッタ・ディ・カステッロのサン・フランチェスコ聖堂のために描かれた作品。師ペルジーノが少し前に描いた同主題の作品と比べると、この作品の方が全体をすっきりと画面に収めている。
前景中央のマリア、ヨセフ、祭司の三人は身体にひねりを加えて動きがあり、ヨセフはそれまでの図像伝統とは異なり、老人ではなく壮年の花婿として描かれている。この三人を取り巻く人々はペルジーノ風の人物として描かれている。
前景の人々と神殿の間にある広い空間が通路の模様で表され、ジョット以来受け継がれてきたモティーフも受け継がれている。新郎新婦が指輪を交わし、右前景では選ばれなかった若者が膝で棒を折っている。神殿に「ウルビーノのラファエル」「1504」の署名年記が書かれている。
1500年代
ラファエロ Raffaello
マリアの結婚
1504年 板 油彩 170×117cm
ロンドン ナショナル・ギャラリー
ミラノ ブレラ絵画館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2