大航海時代とルネサンス2018
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ダヴィデ

1501年8月ミケランジェロはフィレンツェの大聖堂工事監督局と「ダヴィデ像」制作の契約をしている。この像は1873年までパラッツォ・ヴェッキオの入口に置かれていたが、アカデミア美術館に移され、元の場所には模刻が置かれている。
この大理石は1463〜64年にアゴスティーノ・ディ・ドゥッチョに委託された「預言者」像のためのものだった。しかし仕上げられず、工事監督局の中庭に放置されていた。
1504年1月25日に像が完成。同日委員会が招集され、像の設置場所を審議することになった。フィレンツェ有数の画家・建築家・彫刻家が集められ、この「ダヴィデ像」の評価が高かったことがわかる。レオナルドはオルカーニャの開廊(ロッジャ・デイ・ランツィ)に置く案に賛成したらしい。結局パラッツォ・ヴェッキオの扉横のドナテッロの「ユディットとホロフェルネス(1450年代後半)」が置かれていた場所とされ、「ユディットとホロフェルネス」は開廊に移された。
このダヴィデは戦う前の緊張感を表している。投石器を構え、その額には縦皺をよせている。ゴリアテに勝利した姿を現したドナテッロやヴェロッキオの作品とは違っている。
1500年代
ミケランジェロ Michelangelo
ダヴィデ
1501〜04年 大理石 高さ410cm
フィレンツェ アカデミア美術館
世界美術大全集12 イタリア・ルネサンス2