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美しきシモネッタ

国内にある唯一のボッティチェリの作品。アメリゴ・ヴェスプッチのいとこマルコ・ヴェスプッチの妻シモネッタの肖像。絶世の美女とされたが、22歳で早世した。伝説的存在となって、ボッティチェリが描いたシモネッタの肖像とされる作品も4点残されている。
1475年1月、ロレンツォは成人した弟ジュリアーノのために豪華な馬上槍試合(ジョストラ)を催した。中世の騎士道的習慣で勝者の「女王」に選ばれたのがシモネッタだった。
ポリツィアーノの長編詩「ジュリアーノ・デ・メディチの馬上槍試合のための八行連詩(スタンツェ)」はジュリアーノとシモネッタの空想的なロマンスを神話的アレゴリーを織り込んで謳ったもの。この長編詩は「プリマヴェーラ」の着想源になったともされている。
1470年代
ボッティチェリ Botticelli
美しきシモネッタ
1478〜80年頃 板 油彩 テンペラ 65×44cm
東京 丸紅株式会社
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
名画への旅6 春の祭典 初期ルネサンス2 講談社