対になっている作品で、サイズはA4よりやや大きいほど。
1584年の資料でボッティチェリの作とされ、当時はトスカーナ大公妃ビアンカ･カッペッロの所有だった。息子に遺贈され、1632年彼の死でウフィツィ宮に移された。
ユダヤの町ベツリアがアッシリア軍に包囲されたとき、町の富裕な寡婦ユディットが着飾って敵陣に赴き、ホロフェルネスに酒を飲ませ、泥酔した敵将の首をとってユダヤ民族を救った、という旧約聖書外典の物語。
1470年代

ユディットは召使いの頭にホロフェルネスの首を担がせ、剣と平和の象徴オリーヴの小枝を持ってイスラエル陣営へ戻っている。遠景ではユダヤ軍が城門から進軍している。

ボッティチェリ　Botticelli
ホロフェルネスの遺骸の発見　ユディットの帰還
1472年頃　板　テンペラ　31×24cm
フィレンツェ　ウフィツィ美術館
世界美術大全集11　イタリア・ルネサンス1
フィレンツェ・ルネサンス4　再生への讃歌　NHK