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医師・薬種商組合の紋章

イタリア・ルネサンスの巨匠たち9
ルカ・デッラ・ロッビアとその一族 によると
「『土製』の制作品を耐水性にする過程は、作品の表面を透明のエナメル質の釉薬で被うことである。釉薬は酸化鉛と混じりけのないシリカ(二酸化珪素)を混ぜることによって得られ、それにさまざまな天然の鉱物を加えることで複数の色彩を得ることができる。コバルトを足すと青、銅を加えることで緑、鉄の化合物とアンチモンを加えると黄色と茶色、マンガンで真紅とコバルトブルー、 そして白色を得るためには酸化錫を加える。」
知識がないのでただ読むしかないのだが、ルカは二酸化マンガンを加えることで、明るい赤の色調を得ようとしたらしい。しかし聖母の内衣(トゥニカ)はくすんだ紫色になってしまった。後のロッビア工房の作品を見ると、実験を繰り返して多くの色調を得ている。
1460年代
ルカ・デッラ・ロッビア Luca della Robbia
医師・薬種商組合の紋章
1464〜65年頃 施釉テラコッタ 直径180cm
フィレンツェ オルサンミケーレ聖堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち9 ルカ・デッラ・ロッビアとその一族