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「キリストの鞭打ち」の平面再構成図

「キリストの鞭打ち」の平面再構成図
(R.ウィットカウアーによる)
前景右側の3人が立つ床面の正方形の石を基準に、再構成された平面図。
キリストは建物奥の円形の文様の中心に立ち、鞭を持つ二人の男、左の椅子には監視役?、手前のブロックに立ち見守る後ろ姿の男。
手前の3人は東方風、巡礼者(天使風)、君子のように描かれているが、「キリストの鞭打ち」との関係は不明。
「小さな人物が描かれたたくさんの絵」のなかの1点とすると、ピエロの遠近法についての関心が非常に強いものだったということは解る。ただ、この平面図では鞭打ちが行われている建物の外壁と右側の建物、背景の木々との関係が解りにくい。
ピエロは数学者としていくつかの理論書を著している。その中の「絵画の遠近法について」はウルビーノ公フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロに献呈された。
キリストの鞭打ち 1450年代
ピエロ・デッラ・フランチェスカ Piero della Francesca
キリストの鞭打ち
1453〜54年頃 板 テンペラ 58.3×81.5cm
ウルビーノ 国立マルケ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
15世紀における遠近法の展開