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聖クリストフォルスの殉教と遺体の運搬

パドヴァのエレミターニ聖堂オヴェターリ礼拝堂に描かれた壁画、聖ヤコブ伝と聖クリストフォルス伝の一画面。礼拝堂の装飾はマンテーニャを含む4人の画家に依頼された。失われてしまった祭壇画には「パドヴァ人、17歳のアンドレア・マンテーニャが1448年に自らの手で描く」と署名されていた。依頼された画家の死や共同制作者の入れ替わりなどがあって9年余りをかけて制作された。
右はパリの美術館所蔵の原作からの写し。左端の柱に縛り付けられた巨大な聖人。聖人に向けて放たれた矢が方向を変えて、奥の建物の二階にいる処刑を命じた王の目に刺さっている。右側は遺体の運搬。前景中央に聖人の頭がある。
第二次世界大戦で爆撃を受けている。この作品が残っているのは、修復のために壁から切り取られていたため。別の場面「聖ヤコブの殉教」は瓦礫のなかから集められた色片を再構成し、欠落部分は修復師によって補われている。
1450年代