大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

ユディットとホロフェルネス

パラッツォ・デ・メディチの中庭に噴水として設置されていたブロンズ彫像。クッションの四隅と三角形台座の各中央に吐水口がある。像は11の部分からなり、鍍金も施されていた。クッションにフィレンツェ人ドナテッロ作と記銘が入れられていることから、初めはシエナのために構想されたとも考えられている。
メディチ邸に置かれていたときには「諸王国は奢侈によって崩壊し、諸都市は徳によって隆盛する。謙譲の手で切られた高慢の首を見よ」という銘文が付けられていた。君主制に対する共和制の勝利は、メディチ家によるフィレンツェ統治策とも一致し、コジモの死後ピエロは「公共に平安あれ」という第二の銘文を加えている。
メディチ家追放後の1495年、彫像は「ダヴィデ(バルジェッロ美術館)」とともにフィレンツェ政庁に移され、銘文も「市民たちは自らの記念碑を公共の平安のために建てる」と変えられた。

1450年代  
ドナテッロ Donatello
ユディットとホロフェルネス
1450年代後半 ブロンズ 高さ236cm
フィレンツェ パラッツォ・ヴェッキオ
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち8 ドナテッロ