聖フランチェスコが貧しい貴族に会って、その零落ぶりに心を動かされ、マントを与えているところ。その右では
十字架のついた武器のある立派な宮殿の夢を見て、これらはすべて汝のものだ、というお告げを受けているところ。のちに聖フランチェスコが神の兵士として教会の護衛軍を結成することを暗示しているとされる。

サッセッタ　Sassetta
聖フランチェスコの慈悲と夢
1437〜44年　板　テンペラ　各87.6×52cm
ロンドン　ナショナル・ギャラリー
世界美術大全集11　イタリア・ルネサンス1

リエートからシエナに向かっていた聖フランチェスコの前に、清貧と慈愛、服従をあらわす乙女が現れた。その意味を悟った聖人が、清貧をあらわす乙女に結婚の指輪を与えた場面。飛び去ろうとする三人の乙女のうち、清貧をあらわす乙女が名残惜しそうに振り返っている。1430年代
ボルゴ･サン･セポルクロ多翼祭壇画復元図

サッセッタ　Sassetta
聖フランチェスコの神秘の結婚
1437〜44年　板　テンペラ　各87.6×52cm
シャンティイ　コンデ美術館
世界美術大全集11　イタリア・ルネサンス1