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サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂の建立

教皇マルティヌス5世のために、サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂コロンナ家礼拝堂(教皇はコロンナ家出身)に描いた三連祭壇画。
教皇リベリウス(在位352〜367)の時代、子供がいなかったローマの貴族が財産の使い方を聖母に尋ね、祈った。聖母は貴族と教皇の夢に同時に現れ、翌朝夏にもかかわらず雪が降る、その雪で覆われた場所に聖母のための寺院を建てるように伝えた。翌朝ローマのエスクィリヌスの丘の一角に雪が降り積もり、教皇はそこに鍬で聖母に捧げる寺院の礎をしるした、という場面。
雲の上の光輪ではキリストと聖母が祝福を与え、金色の空に浮かぶ雲からは雪片が落ちている。背景には市壁とサン・パオロ門が描かれ、現在と同様の風景が描かれている。
左翼はマザッチョが描いて、絶筆とされている。

1430年代


マゾリーノ Masolino
サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂の建立
(サンタ・マリア・マッジョーレ三連祭壇画中央パネル表)
1430年頃 板 テンペラ 114×76cm
ナポリ 国立カポティモンテ美術館
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1