大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

マエスタ

ドゥッチョのマエスタが大聖堂に運ばれた後、シエナ市当局は市庁舎「評議会の間」正面の壁にもう一つのマエスタを描くことを決めた。この仕事に登用されたのがシモーネ・マルティーニ。銘文から1315年に完成している。
この項の担当者石鍋氏は、それ以前の活動は何も知られていない、シモーネ・マルティーニは、この衝撃的な作品で、忽然とシエナ美術史に登場するのである。とされている。しかしすぐ後のアッシジのサン・フランチェスコ聖堂 サン・マルティーノ礼拝堂についての説明で、この礼拝堂の仕事とマエスタの制作は相前後して行われたとされている。アッシジでジョット工房とともに仕事をし、フレスコ画の技法も習熟していたとするとこの人選に不思議はない。
1300・10年代