受胎告知
生き生きとした表現でドゥッチョ以前のシエナ派絵画の傑作とされている。作者は不明。ドゥッチョが登場するまでのグイドの追随者の一人とされている。人物の表現、背景の建物や色彩はイタロ-ビザンティン美術の伝統に基づいているが、それを巧みに消化、ユーモアの感覚と活力で個性あふれる世界を作っている。
全体図 モノクロ聖ペテロ像の左右にキリストと聖ペテロの生涯を3場面ずつ描いたサン･ピエトロ祭壇画。1215年の年記がある祝福するキリストと受難伝6場面を描いた祭壇画以来、ドッサーレ、パリオットと呼ばれシエナの伝統になった。
1200年代後半
サン･ピエトロ祭壇画の画家 受胎告知
1280年代中頃 板 テンペラ 100.5×141cm（全体）
イタリア シエナ 国立絵画館
世界美術大全集10 ゴシック2