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ニーノ・ピサーノ

ニーノ・ピサーノ Nino Pisano
(1315年頃〜1368)
1350年代初めにはオルヴィエートを去ってピサに移ったらしい。ニーノ作の記銘がある作品は3点。「聖母子」(フィレンツェ)、「聖人司教像」(サルディーニャ)、「統領マルコ・コルナーロ墓碑」(ヴェネツィア)。ヴァザーリは他に3点をニーノの作品としているが、様式的な相違があるらしい。ニーノの作風の変遷はよくわかっていない。「聖母子」も若い頃の作品とする説、晩年の作品とする説に分かれている。
「統領マルコ・コルナーロ墓碑」の上層を飾る5つの彫像。真ん中に聖母子、その両側に聖ペテロと聖パウロ、そして2天使。聖母子には記銘があるが一部をニーノの兄弟トンマーゾの作とする説もある。この作品は後のヴェネツィアの彫刻に大きな影響を与えた。
世界美術大事典では「彼は革新性には欠けるが、ピサのゴシック彫刻の最後の代表的な彫刻家であった」とされている。

聖母子 イタリア彫刻





ニーノ・ピサーノ Nino Pisano
統領マルコ・コルナーロ墓碑 14世紀中頃 大理石
ヴェネツィア サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂
世界美術大全集10 ゴシック2 モノクロ