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ルネサンス以前のイタリア彫刻 5

ロレンツォ・マイターニ Lorenzo Maitani
(1270年頃〜1330)
シエナ出身の建築家・彫刻家。シエナ大聖堂の建設に従事した後、1308年オルヴィエートに招かれ建設中の大聖堂の構造に関する助言を求められた。10年にはオルヴィエート大聖堂の造営主任となり下部構造の建設に従事するとともに、正面ファサードを設計した。建築家として有名だったらしくペルージャ、シエナ、モンテファルコから専門的な助言を求められている。
彫刻家としての記録はあまり残されていない。しかし豪華な彫像装飾を施されたオルヴィエート大聖堂正面の4つのピア装飾帯のうち「創世記」「最後の審判」、中央入口上リュネットの「聖母子と六天使」は彼の工房作とされている。これらの作品は劇的な迫力と繊細な上品さを備えた直線的処理法にアルプス以北からの影響が見られ、イタリア14世紀前半の代表作とされている。